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    ”肺の陰はもう見られなくなりましたね”
    再診での先生の言葉。
    私にとっては、なんとも暗喩的な言葉だった。

    なぜ肺炎に?とまわりから心配され、私自身も
    なぜまたこんなことに、、と我が身の抵抗力の
    なさを疑ったけれど、西洋医学で言うたんなる
    「肺炎」だけでなく、私の中の肺・大腸のデト
    ックスが炎症という形をとって行われていたと
    感じている。

    悲嘆や諦め、達成されなかったとこへの後悔の
    念、勇気のなさ、過去への執着、古い感情のパ
    ターン、、そんな「肺の陰」の部分を焼き払う
    時なんだと感じている。

    3週間前に受けたGillesのチネイザンのプロセ
    スが時間をかけて確実に進んでいる、と感じて
    いる。

    主治医の先生が「山火事のようなものですから
    ね、火が落ち着くのに多少時間はかかります」
    ともおっしゃった。

    その火が私の古い感情パターンを燃やし尽くし
    て欲しい。そしてその後、どんな新芽を芽吹か
    せるのかは自分次第だ。


    弱さを認められることが強さの証し

    0
      Gilles Marin著"Healing From Within"
      抜粋5回目になります。前回の記事はこちらをご覧ください。

      プラクティショナーはどのようにして
      クライアントの自己修練を手助けできるか

      体調不良は、身体に対する認識や情報不足からくることが多い。
      身体は不調の原因についてわかると、機能を取り戻し始める。
      だから私たちは気功などで、身体にいるという修練をする。

      私たちは成長過程において、両親や友人、同僚など周りの人たい
      から曖昧模糊とした情報をたくさん得る。そして”知らない:無知”
      ということによって、その情報が何度も繰り返されると、今度は
      それが ”標準” となってしまう。そうやって身体はできていく。

      食べ物を消化するということは、食事を準備し食べるというとこ
      ろから始まっている。そして排泄機能も、買い物に行き、食材を
      選び調理するというというところから始まっている。チネイザン
      は私たちの身体に”標準”を植え付けることなく、それぞれの体調
      にあった方向へとリセットしてくれる働きがある。

      呼吸を効果的にすることで、私たちは自分の身体のリズムがわか
      ってくる。チネイザンのタッチは、代謝機能を調整する効果的な
      呼吸を促してくれる。内臓自身がいったんそのリズムを掴むと、
      自然のリズムに乗って健康な状態を取り戻し始める。例えば大腸
      自体が長い消化器官の一部であるということを感じられると、消
      化器官全体とリズムを同じくし、蠕動運動が促されてくる。

      クライアントへの助言も各個人の要望や状態に応じたものでなけ
      ればならない。学びも人さまざまだ。一歩一歩のガイダンスが必
      要な人もいれば、ある程度のアドバイスだけで進んでいける人も
      いる。ある人は視覚が優れていたり、ある人は聴覚的だったり、
      また筋覚的な人もいる。学びのアプローチは様々だ。通常、その
      人に一番必要だと思われることが、その人にとって一番難しかっ
      たりする。プラクティショナーはこれをしっかり理解して、クラ
      イアントの学びのペースに合わせる忍耐力も必要になる。

      人はあらゆるエクササイズをして身体の動きを鍛えようとする。
      また社会や職場において関係性をたかめるためにも自らを教育す
      る。ではなぜ、内臓を養成したり教育したりしないのか。私たち
      の内臓は最も神秘的なところであり、生と死の源であるのに。
      魅惑やタブーに満ちた源だ。だからプラクティショナーは敬意を
      もって触れることが大切だ。まずは自分の内臓に。そしてクライ
      アントに。そのような神秘の場所に触れていくチネイザンの効果
      は、プラクティショナーとクライアントとの信頼関係によるとこ
      ろが大きい。感情はとても不合理なものだから、荒立たせてしま
      うことも起こりうる。

      プラクティショナーとしてのアートは、クライアントのヒーリン
      グを妨げているものを見つけ出し、理解し、有用な方向へと導い
      ていくことだ。気分を悪くしたり、嫌な思いをしたくないために
      自分をプロテクトしているその抵抗を通して、クライアントをガ
      イドしてあげることだ。薬は気分が悪いときに飲む。でも気分が
      悪いと感じられることは、健康なことの証だ。クライアントの自
      己修練にとって最も大切なステップは、自身の中にあるその抵抗
      感をしっかりと感じ、それを信頼することだ。その抵抗とは、例
      えば、トリートメントを受けること、眠ってしまうこと、予約を
      忘れてしまうこと、だされた宿題をやらないこと等がある。自分
      の中に気づきが生まれないかぎり、変わることはできない。変化
      していくためには自分がなぜ一定の行動パターンをとるかという
      事実を受け入れなければいけない。

      抵抗とは、その人が痛みを感じ受け入れることを避けているとい
      うメッセージに他ならない。そしてそれはヒーリングのプロセス
      と矛盾していない。実際、最初の抵抗感が強ければ強いほど、ト
      リートメントでの効果は見られる。クライアントの抵抗が根強く、
      それによってコントロールされていることもあるので、プラクテ
      ィショナーは細心の注意を払うべきである。

      またプラクティショナーはクライアントの持つ抵抗感に共感し思
      いやりを持つことで、クライアントの自己修練をサポートするこ
      とができる。それができないと、信頼を打ち立てることはできず
      更なる否定的な感情がクライアントにも生まれる。信頼関係はと
      ても重要だ。プラクティショナーがこれまでトリートメントを受
      けてきて、自らの抵抗感と向き合った経験があれば、クライアン
      トにも思いやりや共感を持つことができる。また自らの体験を、
      シェアすることで、クライアントをサポートすることもできる。
      プラクティショナーは、自らの弱さを示すことを恐れてはいけな
      い。自らの弱さを認められるということは強さの証であり、変化
      できるということの証であるから。

      "Healing From Within" by Gilles Marin
       North Atlantic Books 1999   page 39~40


      身体は排泄力でつくられる

      0
        あるニュースレターの中で目を引いたひと言。
        "we are what we eliminate"
        私たちの身体はしっかりした排泄でくつられる。
        ”we are what we eat"と言われてきたけれど
        飽食&加工食品の蔓延している時代、
        「摂り入れる」ことよりも「排泄ができる」
        ことの方が難しくなってきています。栄養のある
        ものをどれだけ取り入れても、排泄できないと
        それが毒素となって身体の中に蓄積されていきます。
        だから便秘は侮れません。そして腸は第二の脳とも
        いわれるところ。そこが詰まったままだと思考も
        ぼんやりしてきます。

        膨満感、疲れ、偏頭痛、腰痛、アレルギー、口臭、
        体重増加、肌荒れ。。。便秘からくる症状は山ほど
        挙げられます。ある知人が、肩が上がらなくなり
        心臓が痛むというので、いろいろ聞くと、お便通が
        3週間に1度(!)ということ。間違いなく圧迫された
        腸の影響だと伝え、チネイザンももやりましたが、
        たいへんな腸の状態でした。。。そしてやはり内科
        の診察では心臓に異常はないとのこと。

        以下、毎日のお通じのためのヒントとして挙げられ
        ていたことです↓ 腸のケアのほんの一部だけれど、
        知っていたりわかっていても実行していないことも
        あると思いますのでもう一度確認してみてください。

        ●トイレに行くことを習慣づける。
         洗顔や歯磨きのように。そして便意がなくても
         トイレで座り深呼吸をする。そういう習慣や生活
         リズムを身体に覚えさせる。
        ●間食を止める。
         食事がしっかり消化される時間を作る。
        ●加工食品を避ける
         (消化に時間がかかり腸の負担に)
        ●一食のうちの素材は少ない方が消化の負担を減らす。
         そして食べ合わせに注意。
        ●水分の少ない食材を避ける
         身体が乾燥し水分が少なくなってしまうと、腸から
         水分を補給しようとするため大腸は更に水分不足に
         なり便秘の原因に。
         乾燥を招く食べ物ーー
         ナッツ
         サンドイッチ
         豆類
         繊維入りシリアル(繊維入りはいいのだけれどそれが
                  腸内で動くためには沢山の水分を
                  必要とする。だからこれらを摂る
                  際には沢山の水分と一緒に摂る事
                  を心がけて)
         *ここに関しては英語サイトなので挙げてあるものは
          日本人の食習慣を基にしていませんがこういうもの↑
          を多く取り入れていて、お腹の調子が悪い人は注意!
        ●腸の動きを活性化させるために
         エクササイズーー数分のウォーキングでも
         お腹のマッサージーーお腹にも愛情と感謝を
         深い呼吸ーーお腹の血流を高め神経系をおちつかせます。

        食べるものの内容や食べ合わせと共に、食べている時の
        気分、毎日の生活の中での感情、心の状態も食べ物以上
        に腸に影響を及ぼしますから、チネイザンやセルフチネ
        イザンをお勉強した方は(そしてそうでない人も)気持ち
        のクレンジングやケアをしていってあげてください。

        身体は自分のおうちのようなもの。そこが綺麗に掃除さ
        れていて、ととのっていて、心地いいと、住んでいる私
        たち自信も快適に過ごすことができますからね。
              


        チネイザンと自己修養(続)

        0
          Gilles Marinの著書
          "Healing From Whithin"の抜粋、第4弾です。
          前回の記事については、こちらをごらん下さい。

          タオイストの錬金術を通して
          ヒーリングのエネルギーを高める

          ヒーリングに携わるプラクティショナーにとって
          気を修練すること(気功)は基本的なことであり
          とても大切なことだ。修練とは、気を育て磨きを
          かけていくこと。そしてその気の修練は、ここで
          は内側の錬金術、つまり内丹術のことを指す。
          錬金術とは一般的に粗悪な金属からゴールド(金)
          を精製していくことと理解されているが、自己修
          養における比喩的な意味で使われる場合、それは
          エネルギーの変換や精錬のプロセスを意味する。

          では粗悪な金属とゴールドのエネルギー的な違い
          とは何か?粗悪な金属は気を伝導しにくい。発熱
          して終わってしまう。電気式のヒーターは充分な
          量を送り込めないためヒートアップすることが多
          い。そしてオーバーヒートが起こる。多くの電力
          を運ぶためにはゴールドのようなすぐれた伝導線
          が必要になる。

          これを私たちの身体に当てはめると、気の錬金術
          を行うことで、プラクティショナーには自らの気
          を精錬し、良質で多くの気を流すことのできる身
          体ができてくる。漏電やメルトダウンすることな
          く、より多くの気を蓄え、洗練されたものにして
          いく身体ができてくる。そしてその身体づくりは
          一貫したタオの瞑想やチネイザン、気功によって
          もたらされ、その成果は日々の絶え間ない練功を
          行うか否かにかかっている。これはトリートメン
          トを行う上で充分な気が必要とされるプラクティ
          ショナーにとってはとても重要なことだ。

          ***************************
          病気になったり疲れたりすることを避けるためにも
          プラクティショナーは自己修養をし、効果的なトリート
          メントに必要な充分な量と質の気を養っていくことが大切だ
          ***************************

          同調性ということについて

          充分で精錬された気を養うということの他にも、
          プラクティショナーは自らのヒーリングや自己修
          養にも心を配る必要がある。クライアントへのコ
          ーチングも、自らの練功の経験が豊富であるほど
          説得力を増す。そしてプラクティショナーがノン
          ジャッジメンタルな(批判のない)態度でクライ
          アントに接する時、クライアントは自己批判する
          ことなく自分自身を感じることができる。そうい
          う場ができた時に、プラクティショナーとクライ
          アントの間に信頼感が生まれ,複雑で難しい状況
          においても、シンプルな技法がトリートメントの
          効果をあげてくれたりする。このような同調性の
          原理を普段から自らのプラクティスに組み入れる
          とよい。

          そうでないプラクティショナーは「気は流れる」
          ということに気づいていなければいけない。気が
          プラクティショナーからクライアントに流れなけ
          れば(そしてこの流れが正しいのだが)逆の流れ
          を辿り、プラクティショナーにリスクを与える。
          このような流れが起きた時、クライアントは満足
          し楽になるかもしれないが、一方で、ぐったりと
          した消耗感や混乱、不調をもたらすこともあるか
          らだ。

          気の流れを増す

          プラクティショナーはトリートメント中、リラッ
          クスしていることが大切だ。そうすることで気が
          流れ、腹部を感じやすくなり、オープンで敏感で
          いられる。やさしいタッチがとても重要だ。お腹
          の内側に深く入っていくためには指が柔らかくな
          くてはいけない。クライアントが感じるべきは、
          自分自身の内側であって、プラクティショナーの
          指ではない。

          柔らかさをもって強さを発揮するアートは、武術
          から学んだ部分が大きい。それは意図する力であ
          り、”意”という漢字であらわされる。この漢字は
          3つの部分から成り立っている。一番上は思考/
          意志(立)、真ん中は目(日)、そして下はこころ(心)
          だ。何をするときであれ、私達はものごとに対し
          意志を持ち、感覚やこころを注ぎ、成し遂げる。
          その時、気の流れはオープンだ。そこに筋肉の力
          は必要とされない。パワーを与えるのは気であり
          気は筋肉がリラックスしている時に流れる。パワ
          ーを保つためにも筋肉はゆったりとリラックスし
          ていなければいけない。プロのアスリートは筋肉
          が瞬時に収縮するのと同じぐらい、リラックスす
          る力が大切だということをよく知っている。

          タオの哲学の古典には、”真の力は水の如し”と書
          かれている。水は力を加えることなく沈んでいく。
          水は抵抗することなく行くべき道を進み、自身を
          乗せた波に乗って進む。チネイザンのプラクティ
          ショナーもこの水と同じパワーを手につけるとい
          い。そして手技を効果的に行うための、また気が
          流れるための、ソフトで液体のように滑らかな指
          も必要だ。またトリートメントの間は、リラック
          スして自分のセンターから自然に動いているか、
          身体の重さを使っているかを確認する必要がある。
          自らがリラックスしてセッションを行うことで、
          クライアントをリラックスさせ、気の流れを増し
          呼吸を深めることができる。リラックスしている
          ということでオープンになり、それによってプラ
          クティショナーは、落ち着いた洞察力と純粋な探
          究心をもってセッションに臨むことができる。


          Gilles Marin "Healing From Within" p28~30
          North Atlantic Books, 1999        

          チネイザンと自己修養

          0
            チネイザンについて、今回はGilles Marinの著書 
            "Healing From Within"からの抜粋第3弾です。
            (前回の記事についてはこちらをご参照下さい)

            チネイザンを行う上での4つの柱
            *自己修養
            *気の感覚を高めること
            *”癒し”への理解
            *”聞く”タッチ

            チネイザンはクライアントに自己認識や洞察力を
            もたらす、腹部のマッサージを含むヒーリングで
            あるということを前章では述べた。そしてそのた
            めにプラクティショナーはまず自分自身に働きか
            けて、洞察力を高めたり気を扱う事ができるよう
            にならないといけない。そしてまたクライアント
            にたいして自身の健康に責任が持てるよう、ケア
            の方法や自己修養について指導するということも
            プラクティスに含まれてくる。この章では、何故,
            そしてどのように自己修養をしていくのかについ
            て書いていく。

            自己修養(自己修練)はガーデニングのようなもの
            だ。私たちは知識やよりよい習慣、生き方、知恵
            成熟した感情、精神的なガイダンスを得られるよ
            う自分に種を蒔き、雑草を刈り取り、水や肥料を
            与える。それは最高の自分や本来の自分へ行き着
            くための変容のプロセスとも言える。プラクティ
            ショナーはこのような自己修養にコミットし、そ
            してそれが周りの人たちの助けとなる。またクラ
            イアントも人生の目的に従って自己修養すること
            で本来あるべき道を進むようになる。

            自己修養することで私たちは成長する。それは癒
            しの道でもあり、成長と共に、自分を見失い悶々
            とする事が少なくなってくる。自己を磨いていく
            ことで内的な摩擦を引き起こしている状態から抜
            け出していくことができるからだ。自分を高める
            ということをやっていくと、学んだり成長するこ
            とに対する秩序や決意のようなものが、ゆっくり
            と、だが確実に育ってくる。厳しすぎることも、
            急ぎすぎることもなく、かといってゆっくりすぎ
            て分らなくなくなることもなく。決意や信頼
            (自己修養は多大な努力を伴うという自分に対する
            信頼)を持って、やさしく序所に進むことが望ま
            しい。

            そんなふうにしていくと、自己修養はその人の生
            き方そのものになってくる。(次回へ続く)

            Gilles Marin, "Healing From Within" 
            Page 27~28, North Atlantic Books, 1999

            臍とデトックス

            0
              今回はGilles Marinの著書"Healing From Within"
              の抜粋からの第2弾です。(第1弾は2011/9/13 
              投稿の「真ん中の声を”聞く”」です。)

              臍の観察
              チネイザンのトリートメントの最初のステップとして
              臍の観察と臍へのワークということがあげられる。臍
              は身体のセンターだ。大切な場所のことを”◯◯の臍”
              という言い方をすることからも分る。その辺りの知恵
              は万国共通だ。そして命は臍から始まる。受精の瞬間
              から胎児は子宮壁と繋がり、子宮壁と繋がった臍の緒
              を通して成長する。発生したばかりの細胞は Life Force
              気が筋膜を流れることで、ひとつの細胞から骨格や臓
              器へと形成されていく。生まれ出て臍の緒が切られて
              しまっても、身体はそこを中心にして成長する。臍は
              身体中のすべての筋膜がコネクトし、気を取り入れて
              成長・変化していくところなのだ。気は筋膜を通し経
              絡の中をたゆみなく流れる。そして全ての細胞を潤し、
              血流を整える。生き生きとしているというのは、気の
              質がよく、それが満ちあふれている状態のことだ。
              一般的に気の流れが悪いというのは、臍の歪みのパタ
              ーンによってもたらされる。経験のあるプラクティシ
              ョナーであれば、臍の形を見ることで気の流れの滞り
              を見ることが出来る。

              チネイザンのトリートメントで、プラクティショナー
              は、まず臍の形をよく観察し、そこにある緊張のパタ
              ーンをみてトリートメントの構成をしていく。丸く形
              のいい臍を理想としたら、その人の臍がどちらに押さ
              れたり引っぱられたりしているかを見ながらブロック
              を見つけていく。お腹の上に臍を囲むように両手を置
              いて動かし、臍の形が変化するのを見てみよう。そし
              て出来るだけ丸くなるように動かしてみよう。(中略)

              デトックスのプロセスを導く
              臍は胎児が血液、栄養、酸素を取り入れ、いらなくな
              ったものを排泄するところ。この働きは成長しても残
              るため、多くの人がウエストの辺り、特に臍の周りに
              脂肪を溜めやすい。そこには私たちの身体の中で一番
              古い老廃物の層がある。皮膚というのは非常に複雑で
              繊細な臓器だ。それは身体を守り、呼吸をし、いらな
              いものを出す働きをする。それは第三の肺であり、第
              三の腎臓だ。皮膚がなければ身体は保てない。そして
              老廃物を溜めるだけでなく、栄養素やビタミン、ミネ
              ラル、代謝のバランスを整える化学物質をも蓄えてく
              れる。皮膚とマッサージすることは、その刺激によっ
              て栄養素を身体に巡らせ、また老廃物が排泄されるこ
              とをも促進する。皮膚にタッチしたり、ストロークし
              たり、マッサージすることはヒーリング効果をもたらし
              それ自体がトリートメントとなる。

              デトックスは臍から始まる。臍の周りへの時間を費や
              すほど、チネイザンの効果は上がる。つまり、臍の周
              りの皮膚をマッサージすることで解毒が起こり、血行
              やリンパ、気の流れを活性化させる。人差し指か中指
              で軽く小さな円を描くようにして臍の周りをまわり、
              お腹全体を行う。このとき筋肉や筋膜のレベルまで行
              かないように。

              この簡単な手技がデトックスのプロセスを早め、健康
              にも大きな影響を与える。毒素を排出することでデト
              ックスは始まり、肝臓と腎臓の処理機能は活性化し、
              リンパシステムも総動員する。同時に栄養物も循環し
              て代謝機能を高め、腹部お張りを和らげ、姿勢にも影
              響する内臓の緊張のパターンを矯正してくれることに
              なるからだ。これあらの働きは、脂肪の分解を助け、
              排泄機能を高め、リンパの流れをよくし、胆汁の排出
              を促し、肝機能を上げる。またこの手技はチネイザン
              を学ぶ生徒にとって、またクライアントにとっても大
              切なホームワークであり、臍の周りを毎日10分、10日
              間行うようにさせると良い。

              またこの手技は背中の鋭い痛み(神経をつねられたよ
              うな痛み)を緩和する手助けになることもある。背部
              の痛みの多くは、腹部の様々な問題から発生している
              ことが多いーー腹圧が背骨の神経を圧迫したり,内臓
              のバランスが崩れていたり、内臓機能が衰えていたり
              することで。上記のように皮膚の表面をしっかりデト
              ックスした後、臍に戻り更に深くその根まで行ってみる。
              ゆっくりと優しくアプローチし、少なくとも20分は臍
              の周りをワークするといいだろう。場所によっては、
              敏感なところもあったり、クライアントを悩ます背中
              に痛みが走ることもあるかもしれない。けれども暫く
              すると背部の痛みは大幅に減少するだろう。

              特別なケアと禁忌事項
              クライアントに働きかける時はいつでも、心地よさを
              チェックする必要がある。もしもクライアントがそわ
              そわしたり目眩を感じたら、肝臓の毒素が鬱積してい
              る為なので、デトックスの手技を含むトリートメント
              であれば、10分程度で充分であることもある。何か別
              のことをするか、処方箋としてクライアントに皮膚の
              デトックスを毎日5分自分でもするよう勧めるのがよい。
              1日さぼったとしても1週間で30分行ったことになる。
              そうすることでクライアントのデトックスのプロセス
              を早め、プラクティショナーは身体のより深い層に
              アクセスすることが出来るようになる。

              Gilles Marin, "Healing From Within" page 11~17
              North Atlantic Books, 1999

              最近のギフト

              0
                Taoist rituals are all about getting Nature 
                help us to accomplish our goals effortlessly.

                あるTaoの先生がご自身のブログに載せていた一節。
                冬至という季節の節目に寄せて書かれていたコラムだ。

                自然は静かにそしてダイナミックに変化していく。
                そういう変化や流れのダイナミズムは
                私たちのからだの中にもある。
                だからより大きな自然と波長をあわせることで、
                季節の節目のパワーを身体で感じていくことで、
                その恩恵をからだの中に引き寄せることができ
                より容易く、個々の目標へと進む力を与えてくれる
                ということなのだと思う。

                そしてなぜこの一節に目がとまったかというと
                ここ2年ぐらい続いている朝のウォーキングで森 や木
                (林試の森公園:都心にもこんな森がある。幸せなことだ)
                と親しみ、その中で気功をしたりして、からだを森と
                チューニングすることで、森の状態が分るようになって
                きたということ。人に体調があるように木や森にも体調
                があるということ。そしてチネイザンのセッションで
                クライアントさんを目の前にすると、からだという森が
                そこにあって(人も自然も同じものから出来ている)
                その方の体調がより分りやすくなってきたということ。。

                冒頭に引用した英文の真意とはちょっと離れているかも
                しれないけれど、私が自然からいただいた最近のギフト。

                     

                真ん中の声を”聞く”

                0
                  チネイザンを行っていくうえで様々な角度から理解を
                  深められればと思い、サンフランシスコのジルに問い
                  合わせをして著書”Healing From Within”から抜粋し
                  た記事をブログに書いてもいいか許可を求めた。答え
                  Yes。そこで、これら何回かにわたり本の内容を
                  紹介する。まずは第一章“Chi Nei Tsang”から。

                  ****************************************************************

                  チネイザンを学んでいけば、各人のパーソナリティや
                  理解度に応じて、だれでも施術が出来るようになるだ
                  ろう。その際に最も大切な事は、テクニックではなく
                  ”癒し”の原理であり、そこからテクニックが生まれた
                  ということを深く理解する事だ。(第1章 冒頭コメント)

                  チネイザンは気功を用いた腹部マッッサージのアート

                  指圧、鍼灸、リフレクソロジー、スウィーディッシュ、
                  デープティシューマッサージ、オステオパシー、リン
                  パマッサージ等のセラピューティックな技法は求心性
                  で、遠い所から中心に近づき、最終的に中心部に作用
                  させる。チネイザンがパワルフなのは、その中心部で
                  あるお腹やお臍にフォーカスし(遠心性)全身に作用
                  するという点だ。

                  下腹部はまさに身体の中心であり、呼吸や動きの発動
                  点である。身体を構造的に見ても、重力のセンターで
                  あり、消化、解毒、エネルギー変容のセンターでもあ
                  る。中医学や武術に於いてハラ(日本)と呼ばれたり、
                  丹田(中国)と呼ばれたりするこのセンターは、私た
                  ちに不可欠な生命力が宿るパワーハウスのようなとこ
                  ろだ。

                  その腹部には臓器が収まっていて、その構造(収まり
                  方)も人によって違う。そこにはその人の秘密が隠さ
                  れている。自分自身にさえ隠しておきたい事も。自分
                  の中の摩擦や個人の歴史、人格、性格なども。だから
                  内臓がどんなふうに保たれているか、位置しているか
                  は、その人の将来や人生の目的をどう果たしていける
                  かにも影響してくる。そして人生の目的から逸脱して
                  しまうと、自分の中に矛盾や葛藤を生み、病気の原因
                  をも作ってしまう。

                  チネイザンのプラクティショナーはクライアントのお
                  腹や臍の構造、緊張感や違和感のある部分に働きかけ
                  ることで、クライアントに自分の人生の方向性をもう
                  一度気づいてもらう手助けをしている。チネイザンは
                  気づきや自己達成をぶれさせている内側の摩擦を調和
                  してくれる働きがあるのだ。またお腹にフォーカスす
                  ることで、その人のセンター、根っこ、生の真ん中か
                  らの癒しをもたらしてくれる。このお腹へのマッサー
                  ジは次の4つの主な働きがある。

                  1)デトックス効果ーチネイザンの手技は、身体の中
                  の余分なつまりやよどみを軽減する。排泄機能を向上
                  させ、リンパの流れや血液循環を促進し、病気に対す
                  る免疫システムを強化する。このような働きがあるた
                  め、例えば術前や術後の素早い回復のための最適な方
                  法にもなる。

                  2)内臓を正しく保ち活性化ー内臓を正しい位置に置
                  くことによって、それらの働きを強化し、また姿勢を
                  正したりもする。(姿勢の悪さはしばしば内臓の位置
                  のアンバランすによる筋膜のつれから起こる)そして
                  深く根ざした緊張を解き、活力を蘇らせる。チネイザ
                  ンは慢性的な腰痛、首・肩のこり、足・足・骨盤のズ
                  レからくる問題を緩和する効果もある。

                  3)感情の安定化ー未消化の感情は消化システムの中
                  に潜み、浮上するのを待っている。消化されないで残
                  ってしまう感情が病気の主な原因ともなる。チネイザ
                  ンによって感情は浮き上がり、個人の成長や進化を促
                  す。また心理学との組み合わせによる効果も見られる。

                  4)気づきをもたらすー私たちには自分の健康への
                  任がある。チネイザンはさまざまな気づきの手伝いを
                  してくれる。セルフケアとしてのチネイザンの基本的
                  なテクニックは呼吸の質を変えてくれる。食事や健康
                  的なライフスタイルの分野に対しても意識が高まり、
                  改善されていく。物事を視覚化する力(visualization)
                  や瞑想を継続して行うことで、普段のトリートメント
                  の効果も高めてくれる。
                    
                  Gilles Marin, “Healing From Within” 
                            North Atlantic Books, 1999 

                  汚れた腸

                  0
                    ”汚れた腸が病気をつくる”
                    バーナードジェンセン著/ダイナミックセラーズ出版
                    何とも怖いタイトルだけれど、原文の題名は
                    Tissue Cleansing Through Bowel Management.

                    腸のトラブルが私たちに及ぼす問題や、腸の管理が
                    いかに健康への鍵を握っているかを教えてくれる。

                    ”健康への第一歩は「身体を浄化・解毒する」
                    「精神面でのバランス・平和・調和を取り戻す」
                    ことであり、それに専念することです”(P148)

                    また、

                    ”多くの人は栄養豊富な食事をとっていれば、組織
                    は再生すると信じています。この考え方は基本的に
                    はただしいのですが、それは安定した精神状態、ス
                    ムーズな血行、十分な休息、そして何よりも清浄な
                    腸によって決定されることなのです”(P212)

                    たしかに。

                    チネイザンをしていて思うのは、精神の安定、取り
                    入れる食物、腸のケアは三位一体で、その中でも、
                    安定した気持ちがあることが強い。セフルヘルプと
                    してのチネイザンについて言う時、テクニックとし
                    て自分のお腹にマッサージすることは助けにはなる。
                    けれども、取り入れるものに気をくばらなかったり
                    そこに安心感があるのとないのでは大きく違ってく
                    る。不安感を残したなままでは状態はよくならない。
                    そんな時には、瞑想(インナースマイルやヒーリング
                    サウンズ)を一緒にしてみる。自分の中の、あるいは
                    宇宙の深い安心の部分に繋がりながら。

                    そして食べ物。

                    本の中にも実践的なアドバイスがあり、とてもため
                    になるけれど、食に関しては流行りみたいなものや
                    妄信や、種(しゅ)の違い:つまり内臓の構造の違い、
                    みたいなものがあるから、いろいろ試して自分に合
                    う物を取り入れていくことが大事だと思う。私も色
                    々実践中。今、定着しているのは朝のグリーンスム
                    ージー。

                    最後に。

                    ”心を静めて、今最も大切なこと、やるべきことを考
                    えましょう。。。人生を充実させて生きること、そし
                    てそのためには健康でなければならないこと。健康に
                    なるために,毎日少しの時間を割きましょう。。。。
                    そして自分が何者か、何が出来るのかを知り、そして
                    目標を決めて前進しましょう”(P245)

                    からだを痛め(外傷)
                    改めて健康について考えた今日このごろ。

                    表と裏

                    0
                      ものごとには表と裏がある。陰と陽がある。
                      そして表裏一体という言葉がある。
                      陰陽合一という言葉がある。
                      最近この関係性を考える事がおおい。
                      老師の道徳経を本来の解釈とは別の”裏”で
                      捉えた、タオコードという本がある。ある方の
                      ブログでは武術は攻防の動きと捉える事が”表”
                      で、陰陽合一の秘教的な修行法(言い換えれば
                      相手との関係性を作ること)を”裏”として捉え
                      ることができると書かれていた。

                      これは身体を動かしたり、身体に触れるという
                      仕事をしていて、個人的に思うことだが、表を
                      動かしているようで実は裏にアプローチをして
                      いたり、表に触れているのだが、実際の意識は
                      裏に行っていたりするという事がある。”表裏一
                      体”であるから、切り離して扱えない。

                      上記武術の例や太極拳もしかり”攻防”の要素が
                      ”表”で、”和合”の要素が”裏”となる。

                      少し観点はズレるけれど今日のベリーダンスの
                      クラスではベリーロールもヒップアクセントも
                      外側”表”よりも内側”裏”に深く入り動かしてみ
                      る。”表”の動きを見せるために”裏”にいく。
                      お腹ではなく背中に。

                      そしてお腹と言えばチネイザンでも、風門を開
                      ける際に、へそ(この際へそを”表”だとすると)
                      にワークするのだが感覚として開けているのは
                      背中の方だ。表にアプローチしているようで、
                      実際には裏に響かせている。そしてそれがまた
                      裏から戻ってくる。
                      表裏一体。陰陽合一。そんな中で動き動かさ
                      れる。生き生かされる。つらつらとそんな事
                      を感じるこのごろ。


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